浮世絵 歌川広重 名所江戸百景 85-秋 目黒爺々が茶屋  解説

歌川広重 名所江戸百景- 目黒爺々が茶屋  解説 名所江戸百景

歌川広重-名所江戸百景-85-秋-目黒爺々が茶屋  解説
              

現在の住所:目黒区 目黒不動尊付近 
緯度経度 :緯度:35.6335 経度139.7080
出版   :1857年4月  年齢:61歳

観光ガイド風解説:「目黒爺々が茶屋」
■ はじめに
歌川広重の『名所江戸百景』は、江戸の四季と庶民の暮らしを鮮やかに描き出した連作浮世絵です。
その中の「目黒爺々が茶屋」は、現在の東京都目黒区に位置した茶屋を舞台にしています。
この絵は、江戸郊外ののどかな景観を背景に、庶民の行楽地として人気を博した「目黒」の姿を伝える貴重な一枚です。

江戸の人々にとって目黒は、寺社参詣や紅葉狩り、滝見物など多彩な娯楽が楽しめる「小旅行スポット」でした。
その途中で立ち寄る茶屋は、観光体験に欠かせない存在であり、中でも「爺々が茶屋」は名所として浮世絵に残されるほどの人気を誇りました。

■ 目黒爺々が茶屋とは
名称の「爺々」とは、この茶屋を切り盛りしていた老主人を指すものといわれます。
訪れる人々に親しまれたことから「爺々の茶屋」と呼ばれるようになりました。
目黒不動尊(瀧泉寺)へ向かう道すがらにあり、参拝客や行楽客が立ち寄る絶好の位置でした。
特に江戸市中から徒歩で訪れる庶民にとっては、ちょうど良い休憩所でした。
茶屋では団子や甘酒、季節の菓子などが供され、旅人や参詣客は小腹を満たし、喉を潤して再び散策に出かけました。
こうした茶屋文化は、江戸の行楽に欠かせない存在でした。

■ 絵の見どころ
爺々が茶屋のあった一帯は将軍の鷹狩り場として知られています。
ある時三代将軍家光がこの茶屋で休み、主の彦四郎に「爺々」と気さくに声をかけたことから、爺々が茶屋と呼称されるようになったといわれいます。
また十一代将軍家斉がここを訪れた時に、彦四郎の孫からもてなしを受けた逸話も伝わります。
前景に左側の丘から富士山を眺めている人がいます。
坂道の途中の右側葦簀張りの日よけがあるのが爺々が茶屋です。
ここで腰を下ろして休む人、日傘をさして富士山の方角を見る人たちがいます。
ここからは富士山を遮るものがないので富士見の景勝地として知られていました。
坂を下ると目黒川があります。

■ 現代の目黒を歩く
爺々が茶屋そのものは現存しません。
目黒不動尊周辺や目黒川沿いを歩けば、当時の行楽文化の雰囲気を想像することができます。

目黒不動尊(瀧泉寺)は現在も多くの参拝客でにぎわう古刹です。
江戸時代と同じように人々を迎え入れています。
境内は自然豊かで、四季の彩りが楽しめます。

目黒川散策は春には桜並木が有名です。
現代でも大勢の人々が集まる行楽地です。

■ 観光ガイドのおすすめポイント

①目黒不動尊参拝
江戸時代の参詣文化を追体験できます。
茶屋はなくとも、門前町の雰囲気を感じることができます。

②目黒川の桜
広重の描いた風景を思わせる自然の美を、現代では桜や紅葉を通して楽しむことができます。

➂甘味処やカフェめぐり
江戸時代の「爺々が茶屋」に思いを馳せながら、周辺の甘味処やカフェで一息つけば、現代版の「茶屋体験」ができます。

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