2024-02

浮世絵

甲州伊沢暁

葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六」景の「甲州伊沢暁」について説明する。この浮世絵の伊沢は、現在の山梨県笛吹市石和(いさわ)のことである。笛吹川の川岸にある甲州街道の宿駅で三島越への分岐点にあたる。今の石和は、東京近郊の温泉地である。日の出前の時...
浮世絵

東海道品川御殿山ノ不二

葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の「東海道品川御殿山ノ不二」について説明する。この浮世絵の御殿山は、現在の品川区北品川町三丁目に位置する御殿山である。御殿山は品川宿の北側にある小高い丘で、吉宗の時代に、吉野の山桜が移植され、江戸有数の桜の名...
浮世絵

駿州片倉茶園ノ不二

葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の「駿州片倉茶園ノ不二」について説明する。この浮世絵の駿河国は、現在の静岡県東部付近をいう。片倉という地名は存在しないため、静岡県駿東郡清水町にある徳倉の誤刻の可能性が指摘されている。戸倉村の「戸」が「片」と...
浮世絵

従千住花街眺望ノ不二

葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の「従千住花街眺望ノ不二」について説明する。この浮世絵の千住は、日光街道最初の宿場である。宿場の南に位置する山谷から花街である新吉原を眺めた構図である。手前には鉄砲や槍をもった大名行列が国元へと向かう様子が描...
浮世絵

身延川裏不二

葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の「身延川裏不二」について説明する。日蓮宗の総本山久遠寺周辺の身延川である。この浮世絵の身延川は身延山中に源流を持ち、日蓮宗の総本山久遠寺の周辺を流れ、波木井川に合流する川である。絵の中の身延川は、濁流逆巻く...
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