浮世絵 歌川広重 名所江戸百景 90-秋 上野山内月のまつ  解説

歌川広重 名所江戸百景 上野山内月のまつ  解説 Uncategorized

歌川広重-名所江戸百景-90-秋-上野山内月のまつ  解説
              

現在の住所:台東区 上野東照宮周辺 
緯度経度 :緯度:35.7156 経度139.7709
出版   :1857年8月  年齢:61歳

上野山内月のまつ(うえの さんない つきのまつ) 観光ガイド風解説:「上野山内月のまつ」
■ はじめに
歌川広重の『名所江戸百景』は、江戸の四季を象徴する風景と庶民の暮らしを鮮やかに描いた全119図の大作です。
その中の一枚「上野山内月のまつ」は、上野寛永寺の境内にあった名木「月の松」を描いたものです。
この松はその独特の姿から広く知られ、江戸の人々がこぞって見物に訪れるほどの名所でした。
広重はそのユニークな枝ぶりを堂々と構図の中心に据え、背景に広がる江戸の町並みを描き添えることで、自然美と都市景観を融合させた見事な浮世絵を完成させています。

■ 月の松とは?
「月の松」とは、枝が弓のように弧を描き、まるでその間に月を掛けて眺めることができるかのような姿をした松の木を指します。
上野寛永寺境内の清水観音堂のそばにあり、江戸時代を通じて広く知られました。
江戸の人々にとって月見は風雅な娯楽であり、俳句や和歌にも数多く詠まれています。
特に「月の松」は、木の枝がまるで月を額縁のように囲むため、観月スポットとして格別の人気を誇りました。

実は明治時代以降に一度失われてしまいました。
近年復元され、現在も清水観音堂の境内でその姿を拝むことができます。
広重の浮世絵を知ってから訪れると、江戸庶民が愛した風流を現代でも体験できます。

■ 絵の見どころ
くるりと見事に円を描く松の枝越しに不忍池を臨む、かなか面白い構図で描かれています。
上野の不忍池そばにあった清水堂の近くに、奇妙に湾曲した枝を持つ松がありました。
人々はこれを「月の松」と呼びました。
拡大しすぎて松の位置関係がはっきりしません。
池畔に生えていた様子が描かれております。
右端に、中島の朱塗りの弁天社や周囲の料亭が描き込まれています。
不忍池の水面には蓮の葉が斑点のように浮かんでいます。
池を越えると3つの火の見櫓が確認できます。
さらに大名屋敷の多さが伝わります。

■ 現代の「月の松」と上野観光
上野恩賜公園内にある清水観音堂に復元された「月の松」は、江戸の情緒を現代に伝える貴重な存在です。
木の下から眺めると、本当に月を枝の間に掛けて見ることができます。
月の松を訪れた後は、上野公園を散策するのがおすすめです。
桜の名所として知られる上野恩賜公園は、国立博物館や動物園、芸術の森としての一面もあります。

■ 観光ガイドのおすすめポイント
①昼と夜で異なる松の風情
昼は青空を背景にした松、夜は月を掛けた幻想的な松と、時間帯によって全く異なる美しさが楽しめます。

②清水観音堂参拝
京都の清水寺を模して建てられた観音堂です。境内からの眺めはまさに「江戸の展望台」といえる絶景です。

➂上野恩賜公園散策
不忍池や西郷隆盛像、博物館・美術館群と、文化と自然を満喫できるスポットが満載です。

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