東海道五十三次の解説 52 石部

東海道五十三次

草津から石部まで11.8㎞  京師から水口まで51.7㎞  水口まで13.7㎞ 北緯35度00分36秒 東経136度03分16秒 

石部宿は、
近江国甲賀郡にある東海道五十三次の51番目の宿場です。現在の滋賀県湖南市になります。石部宿は京都を出て1日の距離になり、「京立ち石部泊り」と言われました。
宿場内には、本陣2軒(小島本陣、三大寺本陣)、旅籠32軒を含み458軒が街道の両脇に建ち並びました。その中央に宿役人の詰める問屋場と高札場がありました。
宿場と宿場の間にある休憩所を立場と呼びます。そこには名物を出す店がありました。ここの茶店が田楽茶屋で、ところてんに黒蜜をかけて食べる発祥の地であるといわれています。

宿場の様子は、旧街道沿いは保存活動が無かったため昔の宿場町の風情や街並みはありません。
湖南市内には東海道石部宿歴史民俗資料館があり、宿帳などの歴史資料が展示されています。
滋賀県湖南市の雨山運動公園内にある1985年にオープンした石部宿のテーマパークがあります。

このテーマパークは、入口にあたる関所を抜けると、旅籠、茶店、商屋、農家などを再現した町並みが広がります。
間口が狭く、行きが長い建物は、「うなぎの寝床」が忠実に再現されています。江戸時代へタイムスリップしたような錯覚になります。
しかし、このテーマパークはおそらく日本中で一番訪れる人の少ないテーマパークと言われています。

石部宿歴史民俗資料館には、東海道五十三次図、大名の網代駕籠や関札、宿帳など宿場町の歴史資料を展示しています。
幕府直轄であった小島本陣の絵図などを手がかりに20分の1の模型で再現されています。

①「保永堂版」は立場の茶屋の様子が描かれています。店の軒下暖簾には「いせや」の連続文字があります。石部と草津の中ほどの目川の里で田楽を売る「いせや」がこの店になります。
ご当地の名物を食べることは、今も昔も旅の楽しみです。
店には活気があり、前を通る一行の中の一人の男性が、前を行く女性を呼び止める姿がいかにもおもしろいです。 

②「行書版」中心二本の松を置き、左右の馬子と馬を均等に配置した構図です。中央の旅人は馬子に話かけています。

➂「隷書版」旅籠の2階あたりから俯瞰しています。左の3本の松と石灯がアクセントになっています。

④「北斎版」旅人表情を中心に表現しているようです。

⑤「旅画像」石部宿近くの素朴な町並みです

⑥「スタンプ画像」石部駅のスタンプです。このスタンプを押したのが夕方でこれから水口へ移動します。この時点でへとへとです。
 石部宿は京都を出て1日の距離になり、「京立ち石部泊り」と言われました。しかし、当時は泊まれる宿が1軒であり、宿泊できませんでした。それで水口の宿に行くことになりました。
 現在は、草津宿に宿泊した方が良かったと反省しています。

「保永堂版」

「行書版」

「隷書版」

「北斎版」

「旅画像」

「スタンプ画像」

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