東都浅草本願寺

浮世絵

葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の「東都浅草本願寺」について説明する。

この浮世絵は観光客で賑わう浅草本願寺である。現在の台東区浅草に位置する。
もともと神田明神下にあったが、1657年の明暦の大火の後、浅草へ移転した。

大屋根をもつこの壮大な建築は江戸の市民を驚愕させた。屋根の職人たちは小さく描き、屋根の大きさを強調している。
屋根と同じ高さから町を見下ろす構図が斬新である。

この浮世絵の構図は屋根と富士山との対比が印象的である。

お正月の風物詩の凧揚げである。浮世絵の技法の藍摺りを基調にしながら朱色の凧揚げの様子を描いている。
天空に舞う凧が、広い空間を表現するのに効果をあげている。

東本願寺は、東京都台東区西浅草にある浄土真宗東本願寺派の本山である。本尊は阿弥陀如来。
単立宗教法人であり、正式名は「浄土真宗東本願寺派本山東本願寺」である。

1923年9月1日、関東大震災により本堂等を焼失。1939年焼失した本堂を鉄筋コンクリート造りで再建した。
1945年空襲により本堂内部を焼失。1953年焼失した本堂内部を再建した。

この浮世絵は1830年から1832年頃の作品である。北斎の年齢が72歳頃になる。

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