
歌川広重-名所江戸百景-84-秋-品川すさき 解説
現在の住所:品川区 洲崎周辺
緯度経度 :緯度:35.6170 経度139.7370
出版 :1856年4月 年齢:60歳
観光ガイド風解説:「品川すさき」
■ はじめに
歌川広重の『名所江戸百景』は、江戸の風景と四季を鮮やかに描き出した浮世絵シリーズであり、江戸の名所や庶民の暮らしを知る手がかりとなります。
その中の一枚「品川すさき(すさき)」は、品川の海辺に突き出した岬を舞台にした作品です。
江戸時代、品川は東海道第一の宿場町として栄え、また江戸湾(東京湾)に面した景勝地としても人気を集めていました。
広重はその景観と海辺で憩う人々を、趣深く描き出しています。
■ 品川すさきとは
「すさき」とは、品川宿の南方に位置する小さな岬のことです。
江戸湾に向かって張り出した地形が「洲(す)」「崎(さき)」と呼ばれていました。
現在の東京都港区高輪・品川周辺にあたり、当時は潮干狩りや海辺遊びの名所として知られていました。
品川一帯は宿場町として旅人でにぎわう一方、江戸の庶民にとっては「気軽に行ける海辺の行楽地」でした。
すさきからは海と空の広がりを一望でき、特に夕暮れや満月の光景は人気の鑑賞スポットでした。
■ 絵の見どころ
品川は東海道のはじめの宿場に当たり、旅籠、料亭など人の往来が多く、海岸に接していたので漁業も盛んでした。
この洲崎弁天は目黒川の河口に鎮座していました。
元は1626年 沢庵和尚が弁財天を祀ったのが始まりです。
目の前に洲崎弁天社があります。
江戸湾nいは多数の弁才船が見えます。
手前の目黒川には弁財天に詣でるための鳥見橋が架かっています。
社の周りは風や波除けの松で覆われています。
江戸湾の右に小さく見える御台場があります。左手には深川が見えます。
しかし1854年、弁財天のある洲崎の前に御殿山下御炮台場が完成し、ここからの景観は一変しました。
しかし、御台場がそこにないかのように描いています。
■ 現代の品川を歩く
広重が描いた「すさき」は、明治以降の埋め立てや港湾整備により姿を消しました。
現在は埠頭や高層ビル群が立ち並び、当時の地形を直接見ることはできません。
しかし、品川神社や旧東海道沿いの町並みには、当時の面影が残っています。
特に北品川・南品川の商店街を歩けば、江戸時代の宿場町の雰囲気を感じ取ることができます。
現在では品川シーサイドや天王洲アイル、さらにはお台場周辺が「現代のすさき」といえる海辺散策スポットになっています。
■ 観光ガイドのおすすめポイント
①旧東海道品川宿散策
北品川・南品川エリアには、江戸時代の宿場町の雰囲気を残す町並みがあります。
茶屋風のカフェや史跡案内板もあり、浮世絵と照らし合わせながら歩くのに最適です。
②品川神社
高台にある品川神社からは、かつての品川宿や東京湾を一望できます。
江戸時代の旅人もここで道中安全を祈ったといわれています。
➂天王洲アイル・品川シーサイド
近代的なウォーターフロントで、海沿いの遊歩道からは東京湾の眺望を楽しめます。


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