歌川広重-名所江戸百景-62-夏- 利根川ばらばらまつ 解説

歌川広重 名所江戸百景 利根川ばらばらまつ 解説 名所江戸百景

歌川広重-名所江戸百景-62-夏- 利根川ばらばらまつ 解説
              

現在の住所:千葉県 我孫子〜松戸付近 
緯度経度 :緯度:35.8720 経度140.0210
出版   :1856月年8月   年齢:60歳解説
観光ガイド風解説:「利根川ばらばらまつ」

■ はじめに
歌川広重の『名所江戸百景』は、江戸とその周辺の景勝地を描いた連作です。江戸の人々の暮らしと自然の魅力を同時に伝えてくれる作品群です。その中で「利根川ばらばらまつ」は、江戸からやや離れた地域を描いた数少ない作品のひとつです。舞台は関東平野を潤す大河・利根川のほとりで、特徴的な松並木が名所として知られていました。

■ 利根川と「ばらばらまつ」
利根川とは
利根川は「坂東太郎」とも呼ばれる、日本最大級の大河です。江戸時代には水運の大動脈として、米や木材を江戸へと運ぶ重要なルートでした。

ばらばらまつの由来
この地の川辺に生えていた松が、不揃いで間隔の広い並び方をしていたことから「ばらばらまつ」と呼ばれるようになりました。まっすぐ揃った並木とは違い、自然のままに伸びる姿がかえって景観の特徴となり、名所として親しまれました。

交通と名所
利根川の渡し場や舟運の休憩地として多くの人々が行き交い、やがて浮世絵や紀行文にも取り上げられました。江戸近郊の小旅行先としても知られました。

■ 絵の見どころ
利根川は現在の旧江戸川のことです。
場所は浦安市富士見町あたりです。
広重が川の名前を間違えたか、もしくは江戸川にもそうした地名があったのかと思われます。
広重は『絵本江戸土産』 でも同じ場所を描いていています。
「坂東一の大河なれば異名を坂東太郎と呼ぶ」とあるので、やはり利根川の風景であると思われます。
左側中央に立ち並ぶのがばらばらの松です。
その前には葦が生い茂っています。
この松より印象的なのが左に大きく描かれた投網です。鯉や鮒の川魚をとるためのものです。

■ 現代の「利根川ばらばらまつ」
現在、正確に「ばらばらまつ」の場所を特定するのは難しいです。
利根川沿いには今も松並木や川辺の自然が残り、かつての景観を偲ぶことができます。
埼玉県や千葉県、茨城県にかけての川沿いには遊歩道や公園が整備されています。
サイクリングや散策で川辺の風景を楽しむことができます。
利根川周辺には、江戸時代から続く宿場町や史跡が点在します。
浮世絵に描かれた風景を追体験できる地域です。
野鳥観察や川遊び、釣りなど、川の恵みを現代でも身近に感じることができます。

■ 観光ガイドのおすすめポイント
①利根川サイクリングロード
広大な川沿いを走るサイクリングコースは、川風を感じながら利根川の自然を満喫できるスポットです。

②歴史的な宿場町探訪
取手や関宿など、かつて利根川水運と結びついた宿場町を巡ると、浮世絵の背景を実際に歩いているような感覚になります。

③松並木の名残を探す
川沿いには今もところどころに松が植えられており、ばらばらまつの風景を思い浮かべながら歩くのも楽しみです。

④舟運の歴史を学ぶ
利根川流域の博物館や資料館で、江戸時代の舟運や水路の役割について知ることができます。

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