東海道五十三次の解説 45 石薬師

東海道五十三次

亀山宿から石薬師まで7.9km 北緯34度53分00秒 東経136度31分29秒

石薬師宿は、東海道五十三次の44番目の宿場です。
石薬師の名の由来は石薬師寺です。小澤家が本陣を勤めていた。
石薬師宿は、東海道宿駅制で四日市宿と亀山宿の間の距離が長く離れすぎていました。人馬の往来に困難が生じていたため、1616年に新たに設置された宿場です。
石薬師宿は小高い台地にあり小澤本陣のまわりには高い松の木がありました。別名を「松本陣」ともいわれていました。

現在も旧街道沿いに残る石薬師寺は、石造薬師如来を本尊とする古刹です。
江戸時代には東海道を往来した旅人はもとより、参勤交代の西国大名も参詣して道中の安全を祈願したと言われています。

石薬師寺は真言宗東寺派です。726年開山。810年~823年の開創と伝えられています。
本尊の薬師如来像は、弘法大師が土中から現れた霊石に1日で薬師如来を刻み込んだと伝えられています。

①「保永堂版」
 道からはずれた中央の三つの山は鈴鹿山系の入道ガ岳か野登山付近の山々です。
 なだらかな山容と色彩が美しいです。
 畑の中の道の向こうに石薬師寺の山門が見えます。

 田んぼの畔道を突き当たると寺の立派な山門があり、その右手に宿場が広がっている。
 田んぼではすでに稲刈りが終わり、刈り取った田を農夫が鋤で手入れします。周囲の木々が色から、 季節は晩秋から初冬になります。
 時間帯は夕暮れです。
 野良仕事を続けるただ二人の農夫が小さく描かれています。
 山里にはひと仕事終えたような雰囲気です。

 路上には石薬師寺に向かって担い棒で荷物を運ぶ二人連れがおります。静寂の中で唯一動きのある姿です。
 馬に乗ってゆっくりと過ぎゆく旅人たちは、これから3㎞先の庄野宿まで行って泊まるのでしょう。

②「行書版」
 降りしきる雪の中を、人と馬が膝まで雪に沈み、もくもくと進む姿を描いています。
 銀世界と旅人のすがたは、本シリーズで有数の作品になっています。
 
③「隷書版」
 旅籠についた旅人と人足たちの様々な様子を描いています。
 
④「北斎版」
 石薬師寺西福寺山門前の図です。
 茶屋の看板にうなぎとあります。
 ここはうなぎが名物です。

⑤「旅画像」
 石薬師の中心地の道路の雰囲気です。

⑥「スタンプ画像」
 内部駅のスタンプです。

保永堂版

行書版

隷書版

北斎版

旅画像

スタンプ画像

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