原宿から沼津宿まで5.9km 北緯35度6分0.4秒 東経138度51分26.7秒
沼津宿は、東海道五十三次の12番目の宿場です。
伊豆半島の付け根西側に位置します。
現在の静岡県沼津市大手町周辺になります。
宿は本陣3軒、脇本陣1軒、旅籠55軒、総戸数1234軒の宿場です。
駿河湾に臨む伊豆半島の付け根、愛鷹山の麓に位置する港町です。
ただし伊豆国ではなく駿河国に属していました。
東海道の陸路と海路を繋ぐ交通拠点で、江戸時代には沼津城が築かれ東海道の宿場町として栄えました。
人、物、情報の交流拠点として、政治経済、商業、文化の中心的役割を担ってきました。
気候が温暖であり、箱根、伊豆半島や富士山への観光拠点として便利な立地条件です。
また、保養地としても発達しました。
沼津城は、初代は沼津藩主がなりました。
1641年の大火で焼失しました。
その後、城跡は開墾地となりました。
1779年9月に満3年を費やし城が完成しました。
三枚橋城と沼津城の絵図が共通します。
両城は同じ場所で堀の一部を埋め立てたてて三枚橋城を沼津城として利用したと考えらます。
沼津城は政庁で、面積も三枚橋城の約半分です。
水野家8代の5万石の城下町として栄えました。
城は1872年に競売に出され解体されました。
本丸跡は中央公園として整備され「沼津城本丸址」の碑が建っています。
駿河トラフの東端が市の沖にあるため、深海魚のラブカやタカアシガニ等の水揚げがあります。
沼津港深海水族は沼津港近隣にある複合観光施設「港八十三番地」内にある民営の水族館です。
深海魚を主とする深海生物をテーマにした世界初の水族館です。
世界で唯一シーラカンスの冷凍標本を展示しています。
有名な「沼津ひもの」は、アジの干物においては、一大生産地となっています。
駿河湾からの適度な浜風が吹きます。 水は「名水百選」の富士山系の湧き水「柿田川」を水源としています。
風と水と魚の条件で、全国から「高品質な原料」が集まってきます。
様々な要因から沼津が干物の聖地と呼ばれる様になりました。
①「保永堂版」
沼津の夕暮を感傷的に描いています。
副題は黄昏図です。
三島では朝の旅愁を描き、沼津では夕暮の感傷を描いています。
ここは黄瀬川(木瀬川)沿いの細道です。
橋を渡った向こうは沼津宿です。
注目は中央の男が背負う大きな猿田彦の面です。
この男は讃岐の金毘羅参りへの途上です。
この面は金毘羅大権現への奉納品と考えられます。
巡礼の親子3人旅の様子です。
夕闇が迫る黄昏の時間帯で。宿場へと親子3人を月の光がやさしく包んでいます。
保永堂版の中では、月の絵はこれだけです。
②「行書版」
庭先で名物鰹節を作っている風景です。
片身の鰹を干している場面です。
女旅の一行は三味線を持っていますので旅芸人です。
③「隷書版」
千本松原と愛鷹山と富士山を海からの目線で描いています。
④「北斎版」
黄瀬川沿いの細道と思われます。
駕籠に乗った女性と侍が休憩しています。
⑤「旅画像」
JR沼津駅です。
⑥「スタンプ画像」
JR沼津駅のスタンプです。
保永堂版

行書版

隷書版

北斎版

旅画像

スタンプ画像

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