浮世絵 歌川広重 名所江戸百景 113-冬 愛宕下薮小路  解説

歌川広重 名所江戸百景 愛宕下薮小路  解説 名所江戸百景

歌川広重-名所江戸百景-113-冬-愛宕下薮小路  解説
              
現在の住所:港区 愛宕下 
緯度経度 :緯度:35.6626 経度:139.7487
出版   :1857年12月  年齢:61歳

観光ガイド風解説:「愛宕下薮小路」
■はじめに
歌川広重の『名所江戸百景』は、江戸の四季を鮮やかに切り取った連作であり、町の生活と自然を巧みに融合させた作品群です。
その一図である 「愛宕下薮小路」 は、江戸の中心部にほど近い愛宕山のふもとに描かれた、町場の様子をテーマにしています。
江戸の人々にとって愛宕山は「火伏せの神」としての信仰を集めた名所です。
その周辺は繁華な町並みや武家屋敷が立ち並ぶ一帯でした。

■愛宕山と愛宕下
愛宕山とは、江戸市中で最も高い自然の山(標高26m)で、山頂には愛宕神社が鎮座し、火防の神として厚い信仰を集めました。
愛宕下とは、山のふもとの地域で、武家屋敷や町家が整然と並び、緑豊かな小路も残されていました。
「薮小路」という名前の通り、竹薮や木立が点在し、閑静な雰囲気を漂わせています。

■絵の見どころ
右側の画が愛宕山で、桜川と呼ばれた放水路が流れている。
 川が奥から手前に流れていますが、実際には溜池から愛宕を経て品川に流れています。
逆方向であることが指摘されている。
小路を奥に進むと増上寺に向かう大きな通りにでます。
道の右側には、愛宕山北に位置する真福寺の赤い門が雪の白さのなかで際立っています。
左側は菰野の大名土方家の上屋敷です。
手前は江州水口の加藤越中守の邸です。
手前の竹藪は、先祖の加藤清正が朝鮮の竹藪で虎を退治したことにちなんで鬼門よけに竹を植えたものです。
桜川をまたがる建物は、加藤家の辻番所です。

■現代の愛宕下を歩く
愛宕神社は、現在も「出世の石段」で知られる愛宕神社が山頂にあり、江戸の信仰と景観を体感できます。
愛宕下の街並みは、現代はオフィス街として整備されています。
神社の周辺には緑が残され、江戸時代の薮小路の面影を感じることができます。

■観光ガイドのおすすめポイント
①愛宕神社参拝と散策
出世の石段を登れば、江戸時代と同じく都心を一望できます。

②周辺観光
近くには虎ノ門や芝公園、増上寺などもあり、江戸文化の足跡をたどるコースとして最適です。

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